

TOPPAN本社に開設された、デジタル技術を活用した新しい文化財鑑賞体験施設 「デジタル文化財ミュージアム KOISHIKAWA XROSS®」にて、映像演出・制作を担当しました。デジタル文化財とは、単なる「形」の記録ではなく、無数の光の粒子が、偶然と必然のなかで一時的に結びついた、ひとつの「現象」である。そのように定義することから、本プロジェクトは始まっています。森羅万象、ひいては宇宙の構造と同様に、あらゆる存在の本質は流動する光の集合体であり、人の意識もまた、その大きな流れの中でつながっています。この思想を起点に、文化財へと至る入口を「光の扉」として設計しました。
GATE
鳥居型のLEDビジョンを用い、 現実から異なる位相へと移行する“入口”を構成しています。 人は対象を「かたち」として認識しますが、 その背後には常に、流動する光の集合としての本質が存在しています。 このGATEを通過する体験によって、 日常的な認識を一度解き放ち、 次の空間へと意識を移行させるための境界を形成しています。
VR THEATER OPENING
全長20m・高さ5mに及ぶ16K超高精細映像によって、空間そのものが鑑賞者を包み込む没入体験を構築しました。視点が光の粒子の世界へと潜り込んでいくにつれ、鑑賞者自身もまた、その一部へと同化していきます。光に包まれ、やがて自らも粒子として空間へ溶け込みながら、 存在の位相をわずかに変化させて内部へと進んでいく。そのような身体感覚の変容を伴う導入体験を設計しています。
EXHIBITION ROOM
釈迦十六羅漢図屏風 をモチーフとしたイマーシブ・プロジェクションにおいて、空間全体の演出を構築しました。中心に座す仏陀の静かな顕現に呼応し、羅漢たち、獅子、白象、龍といった存在が集い、空間は次第に極楽浄土を想起させる様相へと変容していきます。それらもまた、光の集合として現れる場であり、その中に身を置くことで、存在の境界はゆるやかに揺らぎはじめます。 映像は壁面から床面へと広がり、鑑賞者を包み込むことで、単なる視覚体験を超えた「場の転換」を生み出しています。現実と異界の境界がほどけ、鑑賞者自身がその世界の内部へと入り込んでいく。そのような空間体験を構築しました。

企画・テクニカルディレクション・プロデュース:松山 真也
映像プロデューサー:井筒 亮太
ディレクター・アートディレクター:橋本 大佑
<GATE / VR THEATER OPENING>
CGアーティスト : 宮島勉 / 小島和則 / 森脇大輔 / 北畠遼(WOW)
CGプロデューサー : 松井康彰(WOW)
アシスタントCGプロデューサー : 帰山奏子(WOW)
<EXHIBITION ROOM>
アニメーション:橋本 大佑 / ヤオサトシ / 今岡 絹子 / 亀島 耕
レタッチ:江田 陽介 / 吉田 稔
CGアーティスト:山菅 宏美
CGアニメーションディレクター : 東 孝太郎 (HASH)
CGアニメーター : 伏見 敏晴 (HASH)
CGモデリングディレクター : 木寺 桂 (HASH)
CGモデラー : 笠原 幸大 (HASH)
CGプロデューサー : 三木 康平 (HASH)
CGプロダクションマネージャー : 重久 皓紀 (HASH)
CGディレクター : 松本 哲明 (KASSEN)
CGアーティスト : 柳 召賢 / 山本 雅治 (KASSEN)
VFXプロデューサー : 巻田 勇輔 (KASSEN)
VFXプロダクションマネージャー:笹原 大輝 (KASSEN)
企画:渡辺 浩彰(VODALES)
企画・画面デザイン:早川 翔人
企画・空間設計:中原 崇志(DENBAK-FANO DESIGN)
制作進行:泉田 隆介(マニュファクチュア)
音楽プロデューサー・作曲:石田多朗(Drifter)
音響エンジニアリング・効果:河村 大(STUDIO ARM)
サヌカイト・メカ設計製作:神山 友輔(SPLINE DESIGN HUB)
サヌカイト・メカ製作:狩野 涼雅(siro)
サヌカイト製作:平井 美恵子(有限会社平井石産)
操作デバイスデザイン・製作:吉田 真也(SYD)
画面デザイン:松下 裕子
プログラミング:ひつじ(silica)
プログラミング:神田 竜(backspacetokyo)
プログラミング:泉田 隆介(マニュファクチュア)
プログラミング:明石 瀬里奈(siro)
プログラミング:松山 真也(siro)
映像撮影:張 圭成 / 石井 瑞稀



































